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マリウポリ、投降を拒否 ロシア最後通告にウクライナ―総攻撃の恐れも - 時事通信ニュース

2022年03月21日22時33分

ロシア軍の攻撃を受けた商業施設=21日、ウクライナ・キエフ(AFP時事)

ロシア軍の攻撃を受けた商業施設=21日、ウクライナ・キエフ(AFP時事)

 【ワルシャワ時事】ウクライナに侵攻したロシア軍は包囲する南東部マリウポリの制圧を狙い、攻勢を強めた。ロシア国防省はウクライナ軍に対し、武器を捨てて投降し、市外に出るよう要求。21日朝を回答期限としたが、ウクライナ側は撤退を拒んだ。「最後通告」の受け入れ拒否を理由にロシア軍が総攻撃に出る恐れが出ている。

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 ロシア国防省は20日、「戦闘行為を停止して武器を置き、人道回廊を通って撤退するよう求める。(応じた)全員が安全な脱出と生命を保証される」と通告。これに対し、ウクライナのベレシチューク副首相は地元メディアに「(投降は)あり得ない。ロシア側に既に伝えた」と述べた。
 ロシア軍はマリウポリで無差別攻撃を続けており、19日には約400人が避難していた可能性がある美術学校が爆撃を受けた。16日にも劇場が空爆され、多数が地下に閉じ込められたとされるが、激しい砲撃で救出作業は難航している。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、美術学校に避難中の人々が「がれきの下にいて、何人生存しているか分からない」と説明。「爆撃したパイロットを必ず撃墜する」と報復を誓った。
 マリウポリは黒海へ続くアゾフ海に面した要衝。陥落すれば、ロシアが併合したクリミア半島と、親ロシア派が実効支配するウクライナ東部ドンバス地方が陸路で結ばれるため、ロシアは制圧を狙っている。親ロ派幹部は21日、マリウポリ制圧には「2~3日、あるいは1週間かかる」と述べた。ロシア軍の包囲が続く中、約40万人の住民の多くが市外へ逃れられず、危機的な人道状況に陥っている。
 首都キエフでも20日夜に商業施設が砲撃を受け、建物の一部で火災が起きた。検察当局によれば、8人が死亡。クリチコ市長は21日夜から23日朝までの外出禁止令を出した。
 一方、ウクライナのメディアによると、両国の停戦交渉が21日、オンラインで実施された。代表団が1時間半にわたって協議した後、作業部会が議論を続けた。

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