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習近平氏「3期目確実」の見方 16日に共産党大会開幕(写真=ロイター) - 日本経済新聞

【北京=羽田野主】中国共産党の幹部人事を決める5年に1度の第20回党大会が16日開幕する。習近平(シー・ジンピン)総書記が異例の3期目を決めるとの見方が大勢だ。習氏は側近らを幹部に引き上げ、「1強体制」を盤石にしようとしている。

党大会は中国共産党の指導体制や基本方針を決める最高意思決定機関だ。北京で5年に1度開き、党序列上位200位以内の中央委員らを選出し、党の憲法といわれる党規約の改正案や重要な政策課題を議論する。

会期は7日間。習氏は初日の16日、各地域などを代表する党員約2300人を前に、過去5年間の成果と今後の方針について活動報告を行う。

党大会の報道官は15日に記者会見し、活動報告の起草グループ長を習氏自身が務めていると明かした。党大会では、次の指導者が起草の責任者を担うのが慣例だ。習氏が3期目入りを確実にしたとの受け止めが広がっている。

会期中に党規約の改正案も審議する。習氏の党の核心としての地位と、習氏の政治思想の指導的な地位を確固たるものとする「二つの確立」を軸に、習氏の権威を高めるキーワードを盛り込む見通しだ。

党大会の最大の焦点は最高指導部である政治局常務委員の人選だ。正式には党大会閉幕後の23日に開く中央委員会第1回全体会議(1中全会)で決める。現状で7人いるメンバーに、習氏の側近がどれだけ入るかが関心を集める。丁薛祥・共産党中央弁公庁主任などの名前が挙がる。

23日に習氏をトップとする新たな最高指導部が発足する見通しだ。

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