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プーチン氏、「ふざけているのか」と閣僚を叱責 軍用機調達の遅れで - BBCニュース - BBCニュース

ポール・カービー、BBCニュース

Russian President Vladimir Putin (L) talks to Minister of Industry and Trade Denis Manturov (R) during Russian-Italian meeting at the Kremlin on October 24, 2018 in Moscow, R

画像提供, Getty Images

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11日、今年初の政府の会議に臨んだ。途中で冷静さを失い、貿易担当の産業商務相を公然と非難した。

プーチン氏は会議で、民間および軍用の航空機の発注で官僚的な遅れが出ているとし、デニス・マントゥロフ産業商務相を数分間にわたって責め立てた。

政府高官を公に批判するのをためらわないプーチン氏は、「時間がかかり過ぎている、あまりにかかり過ぎだ」と批判。

「ふざけているのか。契約はいつ結ばれるんだ」と迫った。

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セルゲイ・スロヴィキン将軍は、ロシアがウクライナで一連の後退をした後の昨年10月、総司令官に任命された。しかし、戦況を覆せなかった。

「1カ月以内にやれ」

この日の政府のオンライン会議は、ロシアでテレビ放送された。プーチン氏が経済への対応で閣僚たちを称賛し、明るい雰囲気だったが、マントゥロフ氏が航空機やヘリコプター、小型船の調達計画を詳しく説明すると、プーチン氏はたびたび遮るように発言。

「ヘリコプターを含む700機の航空機については(中略)国防省と整理する必要がある。(中略)まだ注文を受けていない企業もある」と不満を述べた。

マントゥロフ氏は2012年からプーチン政権の忠実な閣僚の一員となっており、プーチン氏の国内外の訪問に定期的に付き添っている。昨夏にロシアの兵器産業を任されたが、その時点ですでに、戦地で問題があることが露呈していた。

マントゥロフ氏は会議で、ヘリコプターのエンジンをウクライナ製からロシア・サンクトペテルブルクで生産するものに替えるプログラムを開始したと説明。するとプーチン氏は、時間がかかり過ぎだと口を挟んだ。

公の場で屈辱を味わわされていたマントゥロフ氏は、説明の終盤になって、パートナー企業などと共にできる限りのことをすると表明。しかし、いら立ちを強めていたプーチン氏は、明らかにこれに不満だったらしく、こう言い放った。

「だめだ、1カ月以内にやれ。現状が分かっていないのか。1カ月以内にやるんだ、それ以上かけるな」

侵攻直前の出来事をほうふつ

テレビ放送されたこの叱責は、ウクライナ侵攻の開始3日前にあった、さらに劇的な出来事に呼応するものだ。プーチン氏は当時の会議で、安全保障担当の高官たちに対し、ウクライナ東部の2つの占領地域を独立地域としてロシアが承認すべきか、意見を求めた。

プーチン氏最側近の1人のセルゲイ・ナルイシキン対外情報局(SVR)長官がためらいがちに、西側諸国は最後のチャンスを与えられるべきだと言うと、プーチン氏は同長官をなじり始めた。

ナルイシキン氏は、何度か言葉に詰まった末に、2つの占領地域をロシア連邦に編入するのを支持すると述べた。

プーチン氏は、ウクライナの州をロシアに編入する予定はないと発言。だがその数カ月後、まさにそれを実行し、発表した。

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