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新型ICBM試射に「成功」 ロシア、米欧をけん制 - 時事通信ニュース

2022年04月21日08時05分

ロシア北部のプレセツク宇宙基地で行われた新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験=ロシア国防省が20日公開した映像より(AFP時事)

ロシア北部のプレセツク宇宙基地で行われた新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験=ロシア国防省が20日公開した映像より(AFP時事)

 ロシア国防省は20日、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験に成功したと発表した。ロシアに侵攻されたウクライナを支援する米欧をけん制する狙いがあるとみられる。

米報道官「脅威ではない」 ロシアの新型ICBM実験で

 発射実験の報告を受けたプーチン大統領は、サルマトはあらゆるミサイル防衛網の突破が可能だと述べ、「世界に類がない」と称賛した。さらに「わが軍の戦闘能力を強化し、ロシアの安全を外部の脅威から確実に守る」と強調。「攻撃的な言動でわが国を脅かそうとする者に再考を迫るだろう」と警告した。
 ミサイルは北部アルハンゲリスク州のプレセツク宇宙基地から発射され、演習用の弾頭が極東カムチャツカ半島の目標地点に着弾した。
 ロシア通信によると、サルマトの射程は約1万8000キロ。10~15個の核弾頭の搭載が可能で、1基の重量は200トンを超える。国防省は「世界最長の射程を誇る最強のミサイル」と指摘し、ロシアの戦略核戦力を大幅に向上させると説明。サルマトの配備を進め、旧型のICBMを更新していく方針を示した。

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